■ワータイガー@ |
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ドカッ!バキッ!グザッ!ゴンッ!ボキッ!ザクッ!グニャ ガイ〜〜〜ン!! 「ふわあああ〜 うう、負けちゃったよお…………」 …………かくして俺は強敵を、虎娘と書いてワータイガーと読むこと推奨のコイツをついに倒した。 …………ちなみに最初の効果音の9割は俺の体から発生している。もう少しで俺の生命と書いてタマと 読む冒険屋稼業人生がの終わりかけた。稀代の大英雄の一代記がジ・エンドとなるところだった。 大体、こんなょぅι゙ょ体形のモンスターがあんな怪力というのが間違っている。 しかも、俺が絵に描いたような満身創痍でお花畑が見えかけた、というのにコイツときたら「ふにゃあ〜」とか ヌカしてへたり込んでいるだけの、納得のいかないギブアンドテイク。話が見えねえよとは当に是。 ――かくして俺は、怒りのパッワーが全身というかごく一部に充ち満ちて前屈みであるこの現状を打破すべく、 戦いの前どころか最中も「あーもしようこーもしよう」と戦いに病み妄想は脳内を駆けめぐる、ハアハア…… 要するに「いつものアレ」を行うべく虎娘に降伏の儀式を執り行うのであった。であった。 「……わ、わあ!? な、なに、や…… いやあ〜っ! やめてぇ〜っ……!」 もちろん止めませんのでご安心を。ていうか、 A「ヘイ、カマーン。アアん、もうタマらないわん、早くブッこんでェェんベイビ」 B「いやっ、やめて……! やだ、いやっ! おねがい、ゆるして、いやあ……!」 のどちらが燃えますか硬度値が上ですか。郷里のお母さんお元気ですかに聞くまでもなく答えは明白。 ――かくして俺は、新調した武器の装備は忘れてもこれだけは忘れない精力剤をかたわらに、いつものアレを。 ………………? …………何か、忘れてるような…… 何か気になるような…… ま、いっか。 |
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