このダンジョンではいろんな事が起こっているから、既に中に森があるくらいでは驚かなくなっている。
でも、なにか歩きづらい…
「ってっ!」
ここに来てから何度イガグリが頭に落ちてきただろう。
落ちてくる木の葉は皮膚が切れると思うくらい痛いし、椎の実やどんぐりが縦に起って足を待ち受ける。
熟した柿にすべってギンナンの実に倒れこんだ事など、思い出したくも無い、、、
この森自体が悪意を持っているか、なにかを隠そうとしているとしか思えない。
そう思いながらしばらく木々をかき分けて進んでいくと歌が聞こえてきた。
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